30人前後で使用するオフィスのレイアウト変更について、事例を交えて解説しています。
オフィス移転は、決めてからが本番。
提案内容のわかりやすさや、社内調整に向けた動きやすさなど、実際の進め方に手応えを感じたかどうか──
実際にオフィス移転を成功させた、先輩総務部のリアルな声を、ひとつの事例として動画でご覧いただけます。
労働安全衛生法に基づく事務所衛生基準規則では、労働者1人あたりの室内気積を「10m³以上」と定めています。天井高が2.5mだった場合は従業員1人に必要な床面積は4m²(約1.2坪)、天井高が2.8mだった場合は1人あたり約3.5m²が必要になります。
オフィス家具メーカーや移転事業者の実態調査では、1人あたり2〜4坪(6.6〜13.2m²)が推奨レンジとされています。デスク・通路・共有部をゆとりある寸法で配置でき、リモート併用ならやや狭めても運用可能です。
ザイマックス総研の2022年調査によると、東京23区の在籍社員1人あたりの面積の中央値は3.66坪でした。2019年の調査では3.71坪だったので、ハイブリッドワーク前提で面積が年々圧縮されている実情がわかります。
※参照元:ザイマックス総研公式サイト『ザイマックス総研の研究調査 1人あたりオフィス面積調査』2022年版(https://soken.xymax.co.jp/2023/01/20/2301-office_space_per_person_2022/)
ザイマックス総研公式サイト『ザイマックス総研の研究調査 1人あたりオフィス面積調査』2019年版(https://soken.xymax.co.jp/2019/10/02/1910-office_space_per_person_2019/)
会議室やリフレッシュエリアを広く取って充実させたい場合は、100坪超のオフィスを検討しましょう。
30人規模では「中央コミュニケーションハブ+周辺執務」の“コア&リング”構成が使いやすいモデル。中央にカフェカウンターやソファを置き、周囲を執務席・会議室・フォーカスブースで囲むことで、移動距離を最短化しつつ偶発的な交流を促進できます。
機能 | 30人向け目安 |
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会議室 | 小2室(4〜6席)+中1室(8〜10席) |
Web個室 | 3〜4ブース(電話兼用) |
リフレッシュ/カフェ | 6〜8席+スタンディングカウンター |
収納 | 書庫はペーパーレス前提で0.2m²/人以下 |
主要通路はL字や行き止まりを避け、執務席からハブ・会議室・コピー室へ“回遊”できるループ動線が理想。パーティションや植栽で視線を切り、Web会議ブースや集中ブースには吸音材を使用して音漏れを防ぎます。
可動間仕切りやキャスター付き家具を採用し、席数±20%の変動に半日で対応できる設計にしておくと、組織拡大やレイアウト変更のコストを最小化できます。
まずは「出社率×1人当たり面積」で必要坪数を算出し、ゾーニング→席配置→共用部の順でレイアウトを具体化すると、30人規模でも働きやすくコスト効率の高いオフィスを計画できます。
業種 | 記載なし |
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従業員数 | 記載なし |
面積 | 約40m² |
内勤と外勤が混在するチーム向けに中央カフェを核としたハイブリッドレイアウト。 Web 会議用個室を複数設置し、来客応対・社内 MTG の音漏れを解消。
会社名 | 三幸ファシリティーズ株式会社 |
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所在地 | 東京都千代田区内神田2-3-4 S-GATE 大手町北1F |
電話番号 | 03-3252-1001 |
公式サイト | https://www.sanko-fs.jp |
業種 | 情報通信 |
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従業員数 | 記載なし |
面積 | 21~40坪 |
既存空調位置を活かした間仕切りでムダ工事を抑制しつつ、10年先の増席も織り込んだ拡張性レイアウト。ブランドカラーを大胆に使ったガラスアートがエントランスの象徴。
会社名 | 株式会社オフィス空間 |
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所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティウエスト14階 |
電話番号 | 03-5457-1333 |
公式サイト | https://www.officekukan.jp/ |
業種 | 情報通信業 |
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従業員数 | 約30名 |
面積 | 約250坪(約825m²) |
エントランスには⾞体オブジェを配し、社内外にブランドメッセージを発信。会議室7室・ブレイクスペース完備でイノベーションと従業員体験を両⽴。
会社名 | 三幸エステート株式会社 |
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所在地 | 東京都中央区銀座4-6-1 銀座三和ビル |
電話番号 | 03-3564-8011 |
公式サイト | https://www.sanko-e.co.jp/ |
業種 | 卸売・小売業 |
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従業員数 | 30名 |
面積 | 約136坪(約450m²) |
⾃社プロダクトを体験できるショールームと執務を隣接させ、フリーアドレス×多彩な席種でABWを推進。来客導線を短縮し商談効率を⾼めています。
会社名 | コクヨマーケティング株式会社 |
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所在地 | 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング18F |
電話番号 | 03-5510-3146 |
公式サイト | https://www.kokuyo-marketing.co.jp/ |
30人規模では50〜100坪がボリュームゾーンですが、フリーアドレスやリモート出社率を加味すれば70坪前後でも十分に快適なレイアウトが可能です。
事例に共通する成功ポイントは次の3つ。
上記を踏まえ、まずは「出社率×一人当たり面積」で必要坪数を算出し、ゾーニングシミュレーションから着手すると移転計画がスムーズに進みます。
オフィス移転を支援してくれる業者も、実は得意とする会社の規模感が違います。何よりもまず、あなたの会社の規模感に合った業者選びが成功の秘訣です。
そのうえでポイントになるのが、ワンストップ型で移転の全行程をもれなく面倒見てくれるかどうか。オフィスの移転は家の引っ越しとは違い、見落としがちな行程がたくさんあります。ワンストップ型なら依頼する・しないは別として、忘れてはいけない行程をきちんとピックアップしてくれるでしょう。このサイトではそんなワンストップ型の移転業者について、従業員規模別におすすめとして紹介しています。ぜひ検討材料としてお使いください。
ここではあなたの会社の従業員規模別に、東京都内へのオフィス移転を支援してくれる業者をご紹介しています。どれもワンストップ対応で、移転のすべてに知見を持つ業者ばかり。規模の合うところに、ぜひ問い合わせてみてください。
選定条件:Google検索「オフィス移転 東京」で検索した結果の全29ページ(298位まで)から、東京都内への移転事業を行っていることが公式サイトに掲載されている49社を抽出。その内、「ワンストップの窓口対応」「トータルサポート」など、オフィス移転業務全体を窓口ひとつで全て賄えるサービスを提供しており、かつ導入事例が公開されている会社19社に絞り込んだ。(2024年3月6日調査時点)
・IPPOの選定理由:19社の内、50坪以下の取り扱い物件数および導入実績数が最も多い(2024年3月6日調査時点)
・三幸ファシリティーズの選定理由:19社の内、直近5年間における~1000㎡(300坪)以内の物件への移転実績数が最も多く、かつ会社の経営課題に踏み込んだ伴走型の移転サポートの詳細が記載されている唯一の会社(2024年3月6日調査時点)
・明豊ファシリティワークスの選定理由:19社の内、301坪以上の物件への移転実績数が最も多い(2024年3月6日調査時点)